ちょっと不思議な感覚でした



「ナイトでベイトタックルってルアー見えないのにバックラッシュしないんですか?」



ホントに驚きました



そこを話さずに出来て当たり前のことと思って書いていました



その人とのやりとりで初めて知った衝撃のことです



僕は、というか多くの?殆どの?ベイト使いの人は真っ暗闇だろうが目隠ししてようがバックラッシュなんてほぼしないです



ポイントの方向と距離を認識すればそこに向かってルアーを放ちあとは指で誤差を調整しながら着水させるだけ



その間はスプールが回転する振動や手に伝わる感覚で飛距離なりラインの浮きなりを調整しています



もちろん無意識の中でです



こんなこと最低限のこと・・・



箸でご飯を食べるより簡単なことと思っていましたが僕が間違っていました



自分が出来るから他人も出来る、あの人が出来ることはこの人も出来るじゃないんですね



反省しますm(_ _)m



僕はたまたま幼い頃からベイトリールでルアーフィッシングを始めただけでもう33年くらいのベイト歴です



幼くして始めたのが良かったのかロッドを曲げること、リリースのタイミング、スプールの回転からの着水の予想までを割と早く掴めたように思います



ここを読んでくれた人が初心者さんだったと想像しながらキャストの流れを書いてみます



まずはオーバーヘッドキャストを覚えるんですがここから既にコツがあります



いきなりオーバーヘッドキャストすれば目の前ボチャン!を連発するだけでしょう



さあ、練習です



おっと、練習前に調整です



まずはメカニカルブレーキの調整です



最初にメカニカルブレーキを締めてる状態からスタートしてどんどん緩めていきます



ある程度メカニカルブレーキを緩めればスプールを左右に揺するとカタカタとなるようになります



このカタカタがギリギリ無くなる?カタカタしない最低のユルユルに設定します



次にマグネットブレーキでも遠心ブレーキでも最強MAXブレーキに設定します



それではロッドを真横に構えてルアーを結んだ状態でサイドキャストの素振りをしてみましょう(このときのルアーは何でもかまいませんし鉛でも良いですがロッドのキャストMAXウェイトの6〜8割程度のウェイトで練習しましょう)



この時はルアーをキャストしません。クラッチは切った状態ですがあくまでもロッドがしなることを意識して素振りを数回してください



ロッドがグンニャリと曲がる感覚を感じれば次はテイクバックで曲がったロッドが戻るタイミングで親指を離してみましょう(ロッドがグンニャリ曲がるにはどれほどの力が必要かを覚えましょう)



左右にブレずに真っ直ぐルアーが飛ぶまで練習です



親指を離すタイミングが遅い、早いを感覚で掴んでみてください



ここがベイトタックルを扱えるかどうかの重要ポイントです



まずは真っ直ぐリリースできるようになることがベイト使いの第一歩です



ある程度リリースが安定してきたら今度はサミングの練習です



投げれるようになればサミングをしてバックラッシュを防ぐことを覚えましょう(このタイミングでマグネットブレーキor遠心ブレーキを少し緩めてみましょう)



最初は目でルアーを確認しながら5割くらいの力でキャストで着水直前にスプールを親指で止めてみてください



この練習に慣れてきたら8割くらいの力で同じことをしてみてください



どんどん力を込めていくんですがバックラッシュ対策の最大のキモを体で覚えてください



まずは自分の使っているリールのスプール回転数を手で覚えてください



ここが最大にして最低ラインです



振動や音を実際の飛距離と感覚でとことん覚えてください



スプールはキャスト直後はウィーン!!っと勢いよく回転していますが僅か数秒後には勢いが徐々に衰えてきます



何度も言いますがその振動と音を手の感覚で覚えてください



バックラッシュするときは急激に回転が衰えてラインが浮くという感覚を覚えてください



その時の対処法はキャスト直後の回転数をサミングによって抑えてやる、もしくはラインが浮き始める直前に親指の腹でスプールエッジをほんのり触って回転を抑えることでオーバーランを防ぎバックラッシュを回避します



これは文章でマスターできるものではなく何度も何度も練習して感覚で覚えるものです



ここまでマスターできれば後はオーバーヘッドで練習してバックハンドでも練習するだけです



もちろん基本は全く同じなので回数をこなせば必ず投げれるようになるはずです



自分が幼い頃に自転車を乗ることを覚えたことと全く同じことなんです



幼い頃のkamikazeちゃんは自転車に乗りたくて乗りたくて必死に練習したんですよ



膝や肘を擦りむいて、みんなに馬鹿にされながらもペダルを漕ぎ続けたんですよ



帰ってお風呂に入るときには擦りむいた傷口をグッと手で押さえてお湯に浸かってたんですよ



明日は自転車に乗れるかも、いや、きっと乗れるはず



僕だってみんなと自転車に乗って遊びに行くんだ



そんな感じでベイトタックルの練習してみてください(笑)



いつかきっと乗れるようになるはずですしそのうち片手を離してみたり、立ち漕ぎしてみたくなるはずですから(笑)



あ、今の僕?



まだまだゴマ付き自転車ですよ(涙)



もっともっと頑張ります



さて・・・  次は・・・